南アルプス縦走~赤石ー仙丈が岳~


縁あって、こんなことを生まれて初めてしております。

見てくださっている方、ありがとうございます。


8月3日~8月7日にかけて山歩きをしておりました。

台風が近づいているのでのんびり計画を早めた結果の5泊6日。

その最終日にMさんに会いました。


8月2日 静岡駅からバスで入山

    椹島ロッジにてアラフォー山ガールたちとの出会い。これもまた御縁。

8月3日 大倉尾根から赤石岳

    何にも見えません。ライチョウに遭遇。

    赤石避難小屋にて泊る。この日は大盛況。

    ちえこさんのハーモニカとみなさんの山談義が花を咲かせる夜でした。

8月4日 風雨。

    仕方なく出発。また赤石山頂付近にてライチョウと出会う。

    荒川小屋で水を汲み、花畑へと急ぐ。

    ガスってるから楽しみはそれだけ。上も下も花まるけ。素晴らしい場所。      

クロユリ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ、タカネシオガマ、コイワカガミ。

花畑を満喫した後は、中岳避難小屋。

悩みましたが展望のない悪沢岳にはいかないことに決定。

前岳を下るとおじさん二人組。「ライチョウがいるよ」と。

おじさんは百名山を目指していて今99座制覇。あと残す1座は、悪沢岳。

こういう方は展望関係なく行く価値があるかも。

どんどん下り、樹林帯へ。

マルバダケブキに囲まれた高山裏避難小屋に到着。悩んでいると小屋番さんに叱られた。

「ぐずぐずしてねえで、とっとといっちまえ」

今1時。3時間半で小河内岳避難小屋。でも翌日は三伏峠。

とりあえず進む。稜線に出たら風雨が増していた。

やーめーた!戻る。

「やっぱ、とめてくださーい」

声のでかい小屋番さんは、雑巾でザックカバーをふいてくれたり、背中をふいてくれたり。

口は悪いが優しいみたい。

8月5日

晴れてる。やった!

と思ったのもつかの間、稜線をあるいているとあっという間にガスの中。

あ、聞こえる。

やっぱりいた。

ライチョウ

この子たちに会うと天気悪い!

周囲に誰もいないことを確かめて叫んだ。

「ばっかじゃないの!なんでガスガスなの!雲どっかいけ!はれろ!」

空に悪態をつく。

罰があたったのか、この日わたしはビールをおごってもらって少し飲んだら高山病?夜中に吐き戻した。胃液しか出なくなったのに気持ち悪い。


8月6日

もう帰ろう。お腹空っぽだし、天気悪いし。下山準備を整えて散歩へ。

なんか・・・晴れてる。

気を取り直して、塩見へ向かうことに。

見える!山が見えるー!!

塩見岳はもちろん昨日ガスってた小河内岳もよく見える。

この日は熊の平でテン泊。農鳥の見える広いテン場。なんとも優雅な一日となった。

あきらめなくてよかった!


8月7日

3:30出発。薄暗い中、三峰岳へ向かう。仙塩の端、2999mの山だ。

黒々とした山々が浮かび上がっている。

空は赤く染まりだす。

富士山が間ノ岳と農鳥の間に顔を出している。美しい。

景色に見とれながら何とか三峰岳山頂へ。ガスってきた。

間ノ岳との分岐から仙丈が岳方面へと向かう。2315mまで激くだり。

樹林帯に入ると涼しく気持ちいい。うっとりしながら歩いた。

伊那荒倉岳まであとすこしのところに独標がある。

そこでMさんと出会った。

「まさかこの道で女子に会えるなんて」と。

聞くと、黒戸尾根を越えて、仙丈小屋、今から熊の平へ。すご。

「どこまでいくんですか」

「光岳まで」

キャー。タフだ。荷物は23キロ。すごい。

記念写真をとって?互いの健闘を祈り、天気の無事を祈り別れた。

私台風きているから下山するのに登って大丈夫かな?予備日もありそうだし大丈夫かな。

というわけで、この写真のために作ったブログでした。最初で最後かも。


このあと、涼しくて心地よい南アルプスの森を堪能し、うっとりとあるく。冷気がスーッとやってきて汗ばんだ体を冷やしてくれます。苔むした倒木がいい香り。

仙丈が岳3033mに到着。そのまま、北沢峠へ降り、バスに乗りました。


あんな所から、よく歩いたもんだ。人間の力と自分の力とアルプスの雄大さにひとしきり感動。

仙塩尾根はかっこいい!